三姉妹が水星に到着した。
姉妹は無限の森を探していた。それを利用して、仲間たちを救済するためだ。カバルから解放された、シミュレートされた未来を実現するため。
だが姉妹は別のものを見つけた。
「ちょっとした障害物だ」と最も賢い長女のオズレテクが言った。「この時間軸において小さな流れが存在している。見えるか、妹よ?」
「そんな味はする」と姉妹の中で最も飢えている次女のタザロクが言った。「流れを感じる」
一番物静かな三女のニルールはそう言うと、その空気を確かめるように手を伸ばした。「私もだ」と彼女は言った。「だがそれだけではない。この流れの源はその本性を偽っている。この技術は人類のものだ。だが洗練されている。驚くほどに」
「無力化しろ」とイライラした様子でタザロクは言った。「漏れ出ている流れがある。その様子を観察したい」
ニルールは服の袖の上で指を揺れ動かした。彼女は一昼夜作業を続けたが、絶え間なく降り注ぐ水星の眩しい光によって、時の流れを見ることは敵わなかった。その間彼女はひたすらに、姉妹の不安そうな苛立ちを感じていた。
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奇妙なデバイスが姉妹の前に姿を現した。彼女らは巨大な黄金のスパイアを見上げた。
「囁いている」とタザロクが言った。
「それなら耳を塞げ」とオズレテクは言った。「内に秘められている力を感じるか?」
「混沌」とニルールは答えた。
「いや」とオズレテクが言った。「好機だ。それが我々の時間という名の織物を引っ張っているのを感じないか? その縫い目が見えないか?」
縫い目はきっちりと綴じられていた。だが熟練者であれば見つけ出すことは可能だった。見つけ出すだけでなく、縫い糸を引き裂くこともできる。三姉妹それぞれが、それを理解していた。
「起動するにはしばらく時間が掛かる」とニルールは言った。「誰かが干渉を受けないように保護している」
「時間ならたっぷりある」とオズレテクは言った。「我々が過去の扉を開き、ガウルの運命を変える。奴の失敗を早めよ。奴の助言者をその地位から引きずり下ろせ」
「なぜだ?」とタザロクは聞いた。
「我々の目的のために利用できるかもしれないからだ」とオズレテクは答えた。「奴は愚かだ。だが操り人形としてなら使える。そうすればこちらにさらに都合の良い結果をもたらしてくれる」
「ならもっと時間を戻すべきでは?」とタザロクが意気込んで言った。「奴が玉座に着く前に、奈落であの若造の頭蓋骨を粉々にするためか?」
「リスクが高い」ニルールはそう言うと首を振った。「それなら未来を引き裂けばいい。そしてガーディアンの予測できない場所に攻撃を仕掛ける」
「奴らは予測は得意ではないからな」とタザロクは言った。
「だが奴らはこれを作り出した」ニルールが鋭い口調で言った。
「妹たちよ」とオズレテクは言った。「議論は必要ない。このデバイスを使えば未来と過去の両方を行き来できる。つまり最も都合の良い道を切り開けるということだ。それがどんな道だとしても」
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姉妹は数週間にわたってその機械を調べ続けた。ベックスの対応は姉たちに任せ、ニルールはそのデバイスを自分たちの目的に合わせて作り替えた。そして姉妹の統一された意思の力によって、ついにそれを起動させることに成功した。
彼女たちの周りで、その縫い目に沿って時間が口を開いている。他の世界、すなわち水星の真の過去と未来へと続く扉が今、姉妹の目の前に開かれていた。デバイスはその中心にあり、そこが固定点となっている。時間の断層線に沿って過去と現在と未来が交錯し、純粋な時のエネルギーの刃によってベックスは切り裂かれた。
姉妹は自分たちの新たな王国を見渡した。過去、現在、未来を思い通りに操ることができるその王国を。
「視界は良好だ」とニルールがうやうやしく言った。「過去と未来の全てを見通す」
「OXAのような問題だらけのまとまりのないものとは違うな」とタザロクは言った。
姉妹は同じように無限の可能性と、成功の予感、そしてその後に続くであろう失敗の臭いを感じていた。姉妹はその感覚に酔いしれ、その誘惑に抗った。
「過去と未来は我々の手の中にある」とオズレテクは言った。「奴らがどんな可能性を想定しているのか楽しみだな」