ストランドの理解
2023年2月月7日 - Destiny 2 Dev Team
ガーディアンの皆さん、ストランドの秘密を解き明かす時が来ました。Destiny 2: 光の終焉では、現在の属性能力である、ボイド、アーク、ソーラー、そしてステイシスに加わる新たな属性にアクセスできます。これまでの属性と同じように、ストランドは戦場を支配できるような、エキサイティングで新しいスキルや能力をプレイヤーに与え、ガーディアンの移動や戦闘に関して新たな可能性を生み出します。
ストランドの力を持つガーディアンは、宇宙そのものを操ることで、敵対する者すべての脅威となります。アクション満載な「光の終焉」のストランドトレーラーでは、ストランドを使いこなす3つすべてのガーディアンクラスを紹介し、どれほど強力な能力なのかアクション満載の映像で紹介しています:
今回はそれぞれのガーディアンクラスがストランドの力で世界の弦を弾き、どのような破壊の音色を奏でることができるか、その概要などをご紹介する、ストランド特集を皆さんにお届けします。
糸がガーディアンを生み出す
ネオンライトを浴びる、海王星の隠された街ネオムナから、グラップリングで空高く飛翔し、敵船へと飛び移るガーディアンまで、光の終焉が一味違うことは最初から一目瞭然です。そう、光と暗黒のサーガの最後から二番目となるこの新章こそが正念場です。でも、「光の終焉」に影響、感化されたチームがリラックスしてクリエイティビティと創作力を駆使し、製作を楽しむ余裕も十分にありました。そしてそのインスピレーションの源となったものの一つに、1980年代アクション映画の大仰さとスタイルがありました。
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その時代の映画ではどのような爆発すら大きすぎず、また大道具もやりすぎにはならなかったという事情を考えてみてください。そして「光の終焉」の雰囲気やストランドは、正式に「ストランド」として決定される前からこのスタイルに強く影響されていました。元々開発現場では「ダメージタイプ5」と呼ばれていたのですが、それがどのようなものになるか様々なコンセプトが提案される中で、今の設定と伝承が形作られました。
「[コンセプトの]最終候補はいくつかあったのですが、私はゲームに「星」の要素を取り入れたいと思っていました。それに、ストランドは『80年代のアクションヒーロー』と上手く同調すると感じました」Destiny のデザイナー、ケビン・イェーンズは言います。
イェーンズによると、ストランドの糸がすべてきれいに収まるような「これだ!」という瞬間はありませんでした。その代わりにストランドは、エキサイティングなゲームプレイにするにはどうするか、物語の視点から見ても納得のいくものを作るには? そしてそれらのアイディアをゲーム内に実装する方法について、チームで粘り強く話し合った結果だったのです。このようなコミュニケーションを通して、「ダメージタイプ5」はゆっくりともう少し具体性のあるものとなり(当時は「暗黒の念動力」と呼ばれていました)、さらに進化を重ねながら、今あるストランドへと変貌しました。
「『紡ぐこと』[として知られるストランドのコンセプト]の由来と、具現化方法や見た目などといったフィジカルな言語をより強化し、ステイシスと同じ[暗黒の]ジャンルに合わせるためにどうすればいいのかについては、たくさん話し合いました」とイェーンズ。
チームで会話を重ねるごとに、製織、タングル、普遍的なより糸の意識など、ストランドを説明するコンセプトや喚起力のある用語が生まれました。「皆がお互いのアイディアを高め合ったおかげです。どのようにそういった要素が実装されるかで、私たちが使う言葉は変わっていき、その逆もありました。例えば、『物体をスポーンさせる』や『召喚する』ではなく、『織り成す』という言葉を使ったときなどです。それ自体がスタイルの一部になっていきました」デザイナーのエリック・スミスは言います。
危険な用語
ストランドを理解するには、まずその用語から始める必要があります。ストランドで物体を創り出すことは製織と言います。ストランドに影響された敵を倒すことは分解と言い、敵の生命が編み目から分断されれば、タングルが生まれます。ストランドにデバフされた敵が倒されると、渦巻くストランドの繊維であるタングルが残ります。これらのストランドの塊は、撃つと爆発し、周辺の敵にダメージを与えます。さらに、ガーディアンはタングルを拾い上げ、敵に投げることで破壊的な効果を及ぼすことができます。
デバフに関しては、新たな用語を説明する必要があります。停止、分解、そして切断です。
- 停止 – 停止されたPvEの敵は短期間宙に浮き、実質的に動作不可能になります。PvPでは、停止されたプレイヤーは宙に浮きますが、まだ(ゆっくりと)移動でき、武器で反撃もできます。
- 分解 – 分解された敵を攻撃すると、標的から糸が飛び出し、その糸が周辺にいる標的を攻撃します。攻撃が当たると、その標的も分解されます。
- 切断 – 切断された敵は現実世界に影響を与えることが困難になり、結果的にダメージ値が低下します。
ストランドで得られる主要バフはウィーブメイルです。このスキルはストランドでできたメッシュ状の覆いでガーディアンを守り、被ダメージを軽減します。PvPでのウィーブメイルは胴体への被ダメージのみを軽減します。頭へのダメージと近接ダメージは通常ダメージです。

ヒュン、ヒュン
ガーディアンのストランドスキルの中で一番エキサイティングなものはグラップリングです。このスキルを使えば、プレイヤーがグレネードボタンを押すことで、ガーディアンは固定点を掴めるストランド繊維のフックを織り成します。グラップリングフックは収縮を始め、ガーディアンを引っ張ります。ストランドのグラップリングは何もないところからグラップリングポイントを生成できるので、フックをひっかける物体がなくても空を飛び進むことができます。さらに、ガーディアンはグラップリングの途中、もしくは終了時に「グラップリング近接」と呼ばれる近接攻撃が可能です。この攻撃はボーナスダメージを与え、敵を分解して後ろに吹き飛ばします。
「紐や糸をコンセプトにして開発を進めていると、グラップリングをゲームに導入するには完璧な機会だと思いました。機能のためだけに、自然だと思えない要素を無理やり導入することはしたくはありません。何事も適したタイミング、適した用途があります。今回は奇跡的に条件がそろいました」とスミスは言います。
イェーンズがストランドに可能性を感じ始めたのは、グラップリングのスキルとストランドの他の要素を組み合わせることができることに、チームが気付いた時だと言います。「タングルなどの要素が実装された時、グラップリング、スラム、そしてタングルを投げつける、これらのアクションを素早く切り替えるゲームプレイには、とんでもないくらい新鮮で面白く、今までになかったものがあると気付きました。これらの行動は、素早く連続で行う必要があるので、APM[1分につきのアクション]が高いプレイヤーが得します。このような要素は今までこのゲームでは全くありませんでした」
スミスは現実的なシナリオを解説します。「敵を近接スキルで倒して、タングルを生み出す。そのままタングルにグラップリングすれば、グラップリングはリセットされ、空中でタングルを掴める。そのまま遠くにいる敵の集団にタングルを投げつけて、その投げられたタングルにグラップリングすることで、その敵の後ろに飛んでついていける。タングルが敵の集団に近づいたところで、下にスラムすることでグラップリングから抜け出し、そのまま集団からはぐれた敵を停止させ、その間にタングルが残りの敵の集団に当たって爆発する。ストランドがユニークであると感じてもらえるように、このように格好良くてダイナミックなインタラクションが多く組み込まれています」
これらの新しい可動性のオプションはゲームプレイを序盤から変えます。でもそれだけではありません。ガーディアンクラスはそれぞれ固有のやり方でストランドを使用することになります。新たなスキルや強力なパークを試したり、カスタマイズが可能になります。クラス別の説明は以下のとおりです。
ウォーロック・ブルードウィーバー
「ウォーロックはストランドのミニオンマスターです」とスミスは言います。Destiny 2においてあらゆる(宇宙)魔法の使い手が、どのようにストランドを活用するかを説明してくれていたのです。ウォーロックがどのようにストランドを利用するかを理解するには、まずスレッドリングを理解する必要があります。
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「スレッドリングはストランドの繊維から織り成される爆発兵です。ウォーロック・ブルードウィーバーは知性的なので、他のクラスよりもスレッドリングとの相性が良いんです。すべてのスレッドリングは、前に走り、敵に飛び掛かって爆発します。でもウォーロックのスレッドリングが標的を見つけられなかった場合、ウォーロックのところへ戻り、一緒に行動するようになります。
例えば、3体のスレッドリングがいたとして、敵を倒すのに必要なのは2体だけだったとします。ウォーロックの場合は最後の1体が戻ってきて、ウォーロックに飛び乗ってその周りを漂う小さなスレッドリングに変化します。これを『止まり木』と言います。次に敵を攻撃したとき、スレッドリングは飛んでその敵を攻撃します。これこそ手下に命令してるって感じがするんですよね。スレッドリングはウォーロックのことが好きだから、一緒にいたいって、戻ってきてくれるんです」
でもウォーロックが得意なのはスレッドリングの扱いだけではありません。ウォーロックはストランドの近接攻撃で、標的を追跡し、着弾時に大ダメージを与え、分解をする危険な投射物、アーケインニードルを発動させます。ウォーロックはこのアーケインニードルを3回連続で繰り出すことができます。
ウォーロックには活用できるストランド特性が2つあります。そしてここでまたスレッドリングの出番です:
- 織り手の呼び声:亀裂を発動したウォーロックは3つのスレッドリングの卵を織り成します。その卵が地面に当たると、スレッドリングが孵ります。止まり木をしているスレッドリングは追加の卵に変身します。
- 心の紡ぎし祈り:この特性はウォーロックのスキルを複数改善します:
- グラップリング:グラップリング近接を成功させたとき、ウォーロックは標的からスレッドリングの卵を3つ織り成します。
- スレッドリンググレネード:スレッドリンググレネードを消費すれば、止まり木をしているスレッドリングを最大数生成します。
- シャックルグレネード:シャックルグレネードを消費してバフを取得し、キルごとに停止効果のある爆発を発生させます。
ウォーロックの念動力の最高技は、バーストダメージと接近不能の恐怖のコンボ、ニードルストームというスーパースキルです。発動させたウォーロックはストランド物質で硬いスパイクの集塊を生成し、手の一振りで前方へ発射します。ミサイルは敵やその周囲に食い込み、爆破した後にスレッドリングの軍団に紡ぎ直され、生存者が死ぬまで追跡します。
ハンター・スレッドランナー
それぞれのストランドガーディアンクラスはグラップリングとそれによる様々な可動性オプションが与えられますが、ハンターの場合はその移動とスピードがさらに増強されます。空中で複数の標的への攻撃や敏捷性を最大限に活用するロープダーツ。スレッドランナーとしてプレイすることが、現実のスーパーヒーローを見ている興奮と比較されても不思議はありません。
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スレッドランナーの近接攻撃、スレッドスパイクでは、ハンターが投げたロープダーツが敵から敵へと跳ね回り、ダメージと切断を与えた後でハンターの元に戻ります。戻ってきたダーツは、ヒットした敵一体につき近接エネルギーを付与します。ハンターはタイミングよく近接インプットボタンを押すことで、ロープダーツをキャッチできます。完璧なタイミングでキャッチすることで、プレイヤーは追加で近接エネルギーを獲得できます。
ハンターは、2種類のストランド特性を利用可能になります:
- エンスネア・スラム:空中で空中移動のインプットを押すことで下にスラムし、周囲の敵すべてを停止させます。
- ウィドーズシルク:この特性はグレネードのチャージを1回分追加します。ハンターのグラップリングスキルのフックで掴むと、永続的なグラップリングタングルが生成され、そこにグラップリングするとグレネードエネルギーが完全回復します。ハンターはこのスキルを使うことでチーム全員が使用できる、一連のグラップリングポイントを生成できます。これにより仲間は戦闘や移動時に素早く動き回れるようになります。
グラップリングとロープダーツの危険なコンビネーションは、スレッドランナーのスーパースキル、シルクストライクを使ったときに最も威力を発揮します。発動すると、ハンターは三人称視点でグラップリングを使い、自由に世界を飛び回りながら、ロープダーツを投げて敵を倒すことができます。スーパースキル使用中のハンターはグラップリングがより頻繁に利用できるようになり、ロープダーツで通常攻撃と強攻撃が使えるようになります。通常攻撃は相手が単体の時に、空と地上の両方で使えます。地上では、ハンターは連鎖的に攻撃できます。ダーツの先端が当たるとボーナスダメージが発生し、それによって敵を倒すと爆発が起きます。強攻撃では、ハンターはロープダーツを360度振り回し、周囲の敵すべてにダメージを与えます。通常攻撃同様に、この攻撃は空と地上の両方で使えます。
タイタン・バーサーカー
巨体を誇るガーディアンは、敵集団の前に立ちはだかり、その貧相な煽りには動じません。何の前触れもなく、ストランド物質によってきつく織り成された巨大な剣が彼女の手の周りを覆い、彼女は渦中に飛び込み、強力な剣を怒りに任せて振り回します。タイタンによって織り成された強靭なガントレットは多くの敵を切断し、人類の敵は恐怖に震え上がります。
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当初より、ストランドを操るタイタン・バーサーカーのイメージは、飼いならすことのできない野性的な力ということでした。サブクラスの名前のとおり、タイタンはストランドを利用して最大限の破滅を生み出し、敵が永遠に殲滅されるまで大胆不敵な接近攻撃でひとまとめに敵を切断します。
タイタンのストランド近接スキルは狂乱の刃です。近接ボタンを押せば、タイタンは前方にダッシュし、ストランドでできたアームブレードで敵を切りつけ、切断することで敵のダメージ出力を減少させます。通常のチャージ数は3回で、タイタンはこの斬撃を連続することで最大限の攻撃を繰り出すことができます。
さらに、タイタンは2種類の特性を利用できます:
- 騒乱の渦中:タングルを破壊すると、タイタンと近くにいる味方にウィーブメイルが織り成されます。被ダメージを減少させるほか、タイタンがウィーブメイルを着けている間は、この特性は近接エネルギー回復を増加させます。
- ドレングルの鞭:タイタンがクラススキルを発動させると、前方に強力な波紋を飛ばし、そのショックウェーブの進路上にいる敵を停止させます。
タイタン・バーサーカーのスーパースキル – ブレードフューリー – では、タイタンは両手にフィストブレードを纏いながら、破壊を求めて戦場を放浪します。スーパースキルの通常攻撃はスーパーチャージされた狂乱の刃の近接攻撃で、通常攻撃が当たる度に、次に繰り出される攻撃の速度が上昇します(3回ヒットした後に最大になります)。さらに、通常攻撃を当てるごとにスーパースキルの強攻撃のエネルギーが溜まります。強攻撃の場合、タイタンは敵を追跡する2つの投射物を放ち、当たった敵は停止され、ダメージを受けます。
他にも、ストランドには3種類の新たなグレネードが登場あります(グレネードボタンで操作するグラップリングも含みます)。スレッドリンググレネードは3つの投射物に分割され、着弾時にスレッドリングを織り成します。シャックルグレネードは投げ縄のような効果を発揮し、停止効果のある爆発を発生させ、さらにより小さな2つ目の投げ縄を送り出し、周辺の敵を停止させます。
最後になりますが、新たなかけらを試せるようにして、ストランドを操るガーディアンをカスタマイズできるようにしなくてはDestiny 2の新属性らしくはありません。以下に新たなかけらの一部をご紹介します。
- 上昇の糸:グレネードスキルを起動すると、装備している武器がリロードされ、武器のハンドリングと空中効果が短時間強化されます。
- 憤怒の糸:タングルで標的にダメージを与えると近接エネルギーが付与されます。
- 終局の糸:フィニッシャーでスレッドリングが生成されます。
- 守護の糸:力のオーブを拾うとウィーブメイルが付与されます。
敵を追跡するスレッドリング兵、ド派手なスーパースキル、そしてゲームを変える可動性オプションなど、ストランドはすべてのガーディアンに様々で特殊スキルを与えます。皆さんも、3月1日に発売されるDestiny 2:光の終焉をプレイして生成、製織しましょう。