エピキュリアンにエピックなスパイスを: Destiny公式クッキングレシピ集の紹介

2020年7月月22日 - DeeJ

暗黒のかけらを食べたらどんな味がするのか考えたことはありませんか? バニラブレイドの味は? イザナギの覚悟からインスピレーションを得た料理はどんなものでしょうか? ギャラルホルンをモチーフにしたクッキーは? 甘いでしょうか? それとも苦い? あるいは… エキゾチックな味?

このような差し迫った疑問に答えるため、Bungieは最近Destiny: 公式クッキングレシピ集を発売しました。あなたがグルメな人であろうと、食事はもっぱらデリバリー派であろうと、この本を読めばあらゆるレベルの料理スキル向けのレシピが見つかります。今週発売され、現在Bungieストアで販売中のこの本には、Destiny 2の世界、キャラクター、そして時には武器にインスパイアされたレシピが多数掲載されています。レディオラリア・プリン、無限の森ケーキ、トラベラーのドーナッツ、スパイシーラーメン(これは当然外せません!)など、調理から味わうまでを楽しめる料理が盛りだくさんです。また、Destinyの伝承愛好家のためのストーリーも多数あります。 



先日、公式クッキングレシピ集の制作に尽力したメンバーに、壮大なSFアクションと美食の喜びをどのように融合させたのかについて話を聞きました。

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「食事を準備する以上に健康的なことはありません」Bungieの消費者製品部門のアートリーダーであるロレイン・マクリースはこう述べています。「これは誰もが共感できるでしょう」

ロレインはBungieに20年以上在籍しており、Bungie世界への彼女の芸術的貢献は計り知れません。(Haloのロゴ? もちろん、彼女の作品です。)ロレインはBungieで過ごした長い歴史を思い返し、家族に会いに行くのではなく、Bungieチームのメンバーと休日を一緒に過ごしていた日々を振り返ります。「私たちは皆でサンクスギビングのお祝いをしました。大人数での集まりでしたよ。60人くらいでしょうか」

そういった集まりでのホリデーディナーが、このDestinyクッキングレシピ集のコンセプトの原点になっていると彼女は言います。「私たちは皆からたくさんのレシピを集めました。私も自分が皆に振る舞った料理のレシピを提供しました。オフィスに料理を持ってきたり、オフィスで調理したこともありますよ」

家庭料理を基にしたDestinyクッキングレシピ集を作るという当初のコンセプトは実際には実現しませんでした。ですが、そのアイデアが完全に消えることはありませんでした。ある時、チームは死者の祭り関連のレシピコレクションを共有することを検討しましたが、このプロジェクトも最終的には頓挫しました。伝統的なDestinyのクッキングレシピ集のアイデアが出版に向けて最初の一歩を踏み出したのは比較的最近のことです。Destiny 2の伝承の中に食べ物や飲み物がたくさん登場することが、出版の実現を後押ししました。

ロレインは、似たようなゲーム関連の料理本(World of Warcraftの料理本)を見た瞬間にDestiny世界の可能性を感じたことを覚えています。結局のところ、食べ物や飲み物に言及している場面を探して伝承を深く掘り下げる必要はないのです。「スパイシーラーメンも登場しますし、他の料理もたくさん出てきます」とロレインは言います。「デヴリム・ケイは紅茶の入れ方について語っています。料理を通して、Destiny世界が身近なものに感じられるはずです」

Destiny世界にはレシピを本格的にコレクション化できる可能性があると確信した絶好のタイミングで、Bungieの長年の公式ライセンスパートナーであるInsight Editionsから料理本出版の提案がありました。さらに願ってもないことに、彼らはDestinyの料理本の夢を実現するための適任者を既に見つけてくれていました。

料理クリエイター

ビクトリア・ローゼンタールは、ただのゲームファンではありません。作家でありアマチュアシェフでもある彼女は、自身のウェブサイトTwitchチャンネルで様々な料理スキルやゲームにインスパイアされたレシピを披露するのが大好きです。「Fallout: The Vault Dweller's Official Cookbook」の著者であるビクトリアは、ゲームの物語から構築されたコンテンツに、美味しくて挑戦しやすいレシピを結び付けるという芸術的な技を持っています。空腹を訴える世界中のガーディアンのために料理をするなら、彼女以上の適任はいないでしょう。

料理の腕は確かですが、ビクトリアにとっての課題はレシピのメニューを見つけることでした。幸運にも、彼女自身も彼女の夫もDestinyのファンでした。彼らはすぐにDestinyの物語を深く掘り下げ、ゲーム内の伝承要素、ウェブ伝承、Destinyグリモア集などを熟読して、食欲をそそるレシピのアイデアを探しました。

「私たちはまず伝承を調べることから始めました」とビクトリアは回想します。「伝承には食べ物がよく登場します。スパイシーラーメンはその代表です。さらに、(ケイド6の相棒である)中佐がいるなら卵もあるはずです。卵があればもっとレシピの幅も広がります! そうこうしているうちに(Bungieから)暁旦イベントの話が出て、私は『完璧だ!』と喜びました。『これでデザートセクションはばっちりだ!』と」

Destinyクッキングレシピ集の中心的物語は、ホスト、ガイド、キュレーターとして読者のために様々なロケーションやレシピを紹介するエヴァ・レバンテを中心に展開します。その中で、読者はアナ・ブレイ、アマンダ・ホリデイ、ザヴァラなどのDestiny 2の重要なキャラクターに関連するストーリーも楽しむことができます。

レシピ自体はテーマ別またはロケーション別に構成されています。例えば、チョコレート船のクッキーや焦げたエッジ・トランジットのようなお菓子は「The Dawning」(暁旦)のセクションに、シュニッツェル、ジャーマンポテトサラダ、フレンチオニオンスープのようなボリュームのある料理は「EDZ: Trostland」(EDZ: トロストランド)の章に収録されています。「City Life」(シティライフ)のコーナーには、餃子やプルコギブリトーなど、都会的料理が掲載されています。前述のイザナギの覚悟のような「エキゾチック」な料理や、さらには切り札のレシピ(今回に限り、出来上がるのはバンシー44公認のハンドキャノンではありません)もあります。

レシピラインナップは、Destiny最初のコレクター版に収録されていた伝承要素「シティの図書館」をイメージして国際的なバラエティを中心に構成されています。ロレインは次のように説明しています。「アレクサンドリア図書館のように、これまでに存在した全ての本の複写が市の図書館に運ばれてくるようなものです。この場合は太陽系に存在する全ての文献ですね」

「トラベラーのもとには、1,000か国から避難してきた人々と共に食材も集まりました。食材が集まればレシピも同様に集まったはずです。エヴァはきっと、何千もある中から、材料が手に入りやすく簡単に作ることができるものを選んだことでしょう」

「私たちは、(ビクトリアから)レシピ集に組み込もうと提案された原稿を見て驚きました」とロレインは言います。「彼女には多くの情報源を引用するように頼んでいたのですが、予想以上でした。彼女は宿題を完璧にこなし、フィクションへの上手いアプローチ方法も見つけていました」

ビクトリア自身がDestiny 2のプレイヤー(ちなみにウォーロックメイン)であると聞いても、特に驚きはしないかもしれません。ですがそれだけではないのです。レシピを集めて提供し、キャラクターのレシピにまつわる関連ストーリーを書くことに加え、クッキングレシピ集のページを飾る写真も全てビクトリアが撮影しています。複数の皿が並ぶ食卓(Instagramでよく見る一人前の料理と比べて難易度が高い被写体)を魅力的に撮るためにセットを工夫したり、写真そのものがまるでDestiny 2世界から出てきれたように感じられるように意識したりと、熱心な写真家でもある彼女は、このプロジェクトによって自身のスキルが新たな方向へと押し上げられたと語っています。 



時には素晴らしい小道具を使うこともありました。「家にサンショット(レプリカ)を送ってもらったんです。箱を開けた瞬間、その大きさに驚きました。箱から出して、飼っているコーギーのカンジと一緒に写真を撮ろうとしたのですが、あの銃に怯えていましたよ。『なんてカッコいい銃だろう』と思いました」

キッチンのベテランであっても、泡立て器とベイスティングスプーンの区別がつかなくても、この本を読めば、試してみたいレシピがきっと見つかるはずです。ビクトリアは、バターミルクビスケットやバインミーバーガーのようなレシピから挑戦してみることをおすすめしています。前者は彼女がいつも罪悪感を抱きつつも楽しみにしているおやつで、後者はベトナム料理に初挑戦する方にも簡単な一品です。「形はハンバーガーと同じです。ビーフパティの代わりにポークパティを挟んでいます。他にはパテ、ピクルス、コリアンダーが入っています。バインミーも味わうことができるし、ハンバーガーなので挑戦もしやすいと思います」

リサーチ、執筆、写真撮影、確認、さらなるリサーチ、さらなる執筆。Destiny: 公式クッキングレシピ集のようなものを作るのは大変な作業です。公式クッキングレシピ集しかし、大変な作業の中でも、レシピの試作という楽しみがあります。「全メニュー(前もって)試食済みです」とビクトリアは言います。「週末にはスタッフが家に来ることが多いので、『この料理を作ってるんだけど、たくさんあるから食べて』と食べてもらっています」

私たちのところにも残り物が回ってくるのが楽しみです。

Destiny: 公式クッキングレシピ集はBungieストア(USEU)で発売中です。

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